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 ゴーマニズム宣言の価値を問う!…のか…?

いまや私の中で小林よしのりのイメージというと、AKBおじさんでしかないわけですが。

しかしバ学生をやっていた頃、確かに私の意識形成において重要な本の一つに「ゴーマニズム宣言」はあったのです。

この本の最大の価値は、その思考の是非や程度とは全く別として、「思想を語るということがどういうことか」「思想を持つとはどういうことか」というものを、まがりなりにもマンガというわかりやすい形で一人の人物(小林よしのり)を通してみることができるということに尽きる。

まあ昨今の日本で「思想」なんていうと大げさで胡散臭い感じが否めないが、まあマイルドに自分の考え方、基本的アイデンテテーくらいでとらえるといいんじゃないかな。

なーんにも考えず生きてた学生にとっては、まさしく傲慢な「俺の考え方これだからこれ!お前はこれだからただしくねえ!」と言い放つ(言い放っても良い。責任が取れる限り)姿勢は、まあカルチャーショックといっても良かったですかね。

あとは論理で話す。証拠でしゃべる。とかの議論形態を紙面上でなんとなく感じ取れたのもポイント高い。

私ももう古い文庫の1~5巻くらいしか読んでないし、最近の小林センセの動向はさっぱり知りませんが、若いころに思考体系を構築する一助として読んでおくのは損でもないかなと思います。
でも今の学生くらいならSNSやらでこういうところは通過しちゃうのかしら?

(オチにごーまんかましてよかですか?を入れようと思うも諦める)
   

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 昔読んだ絵本02 「のうさぎにげろ」

今にして思えば、「はらぺこあおむし」とか「ぐりとぐら」のような定番絵本を買わずにマイナーな方っぽい絵本をセレクトした親は我が親ながら良くわからないな!
も、もしかしてその辺は図書館で読めるからええやろみたいなケチ丸出しの考えだったらどうしよう…(遅れてきた反抗期)

「のうさぎにげろ」 (新日本動物植物えほん 1)

伊藤政顕 (著), 滝波明生 (イラスト)
新日本出版


子供心に「えがうまいなあ」などと思ったものである。
絵本とは言うが、劇画というか写実よりの画風。

お話もファンシーな感じは全然なくて、野兎の生活を描写しつつキツネとタカだったかワシだったかに襲われるスペクタクルなシーンがある。

特に追われるシーンは画力と相まってかなりの迫力であり、絵本でありながら私は大興奮したものだ。
野兎を間近で追っかけてる感覚なので結構怖くもあったな。

まあ作中のウサギは何とか逃げ切るんだけどもその時のウサギの逃げ方とか、怪我してたりとか季節が変わって毛が生え変わるとか…
とにかく子供にも分かる程度に細かな描写がなされており、なんとなく賢くなった気がしたものである。

ふと思ったが絵本っていうか貸本みたいな感じするね。
   

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 昔読んだ絵本 「あめのひ きのこは…」

今回は私の記憶にある絵本について書いておこう。
もう忘れそうな記憶から呼び起こして書いているから、あらすじとかは違うかもしれない。
記憶の範囲で最後まで書くので一応ネタバレします。絵本だから良い気もするけど。

「あめのひ きのこは…」 

ミラ=ギンズバーグ (著), ホセ=アルエーゴ (イラスト), エーリアン=デューイ (イラスト), ステーエフ (原著), 

偕成社


非常に独特のタッチのイラストである。
子供心に変な絵だなーと思ってはいたがいま検索して表紙絵をちらっと見ると記憶を刺激されるのでそういう意味ではいい絵なのか。

あらすじとしては雨の日にアリが小さいキノコで雨宿りするのだが、次から次に他の動物たちもやってきて…みたいな話だったはず。
最初はウサギとか小さいのが来るのだがだんだんでかいのがやってきて最後はゾウが入ろうとしてた気がするな!

で最初はそれこそアリくらいしか入れなかったキノコが詰め詰めでだんだんでかくなってきて雨がやむと何と…キノコはでっかくなっていて周りにも大きなキノコがいっぱい!
そう雨の日にキノコは大きくなるのです!
ってな落ちだったな。

最初はホントに小さいキノコなのでだんだんとデカい動物がやってきて「いや無理やて」→「入れてや詰めたらいけるって」みたいなやり取りを毎回やるのが面白かったな。
真面目に言えばキノコがだんだんでかくなってきてるから入るという秀逸な伏線ですぞ。

さらに先にいるやつは、ぶつくさ言うもののしゃーなしで詰めて入れてあげるというのが絵本の情操教育的なポイントか。
やさしさってだいじ(したり顔)

最終的なキノコのビジュアルもポイントが高く、なんか不可思議な魅力に満ちているので印象的な絵本である。

   

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 さいごの色町 飛田 感想

「さいごの色町 飛田」 

井上理津子 筑摩書房 

さいごのいろまち とびた と読む。
大阪市は西成区にいまだなお遊郭の名残を残し続けているという色町だそうな。

内容は主に実際に飛田や周辺に住んでいる方や経営者・従業員に対するインタビューからなるノンフィクションである。


   

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 オーブランの少女 感想

「オーブランの少女」 

深緑野分 東京創元社 

下手に書いてネタバレになってもいけないので、細かな感想は詳細欄で。
主に「少女」をメインに据えたミステリー短編集です。

続きはネタバレ注意。


   

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 午後3時の魔法 感想

「午後3時の魔法」 
垣野内 成美 講談社 アフタヌーンKC


とあるところに病院がある。それは古い洋館で白髭の医者が一人、診療を行っていた。
薬も注射もなにもいらない、暖かい手と声で魔法のように病を癒していた。
いつからか休診されたその病院には妙な噂がある。幽霊が出ると。

あるとき進路に悩みを抱えた青年がこの病院に迷い込む。もう誰もいないはずのこの館に、看護婦がいるではないか。しかもレトロな格好で。
不審を覚えつつも、休んでいくことを勧められて温かい紅茶をいただきながら話すことにしたのであった(看護婦さんも可愛いしね)。
館の大きな時計は今、3時を刻んでいる。


   

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